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商業書道家 くず上ともこ
PROFILE
くず上ともこ
商業書道家 遊印彫刻
書道師範
古典書道の歴史、品位、技術を重んじながら個々の表現仮名書の魅力を追究。
パフォーマンス、各種ロゴ・筆文字データ製作と年賀状デザイン、アート作品・インテリア書書作、筆耕、模書講師など。
筆や墨の可能性を多角的に捉え、奈良を拠点に活動。
雅号・翠月(すいげつ)
庵号・椿雪庵(ちゅんせつあん)
《 書く、ということ 》
幼い頃、ただやらされていた『習字』は
私にとって苦痛以外のなにものでもありませんでした。
扉一枚で隔てられた向こう側には、凛とした祖母の背中、、
それがいつもの光景。
理由もわからず、ただただ書く
書きたかったのではなく、書かされていただけ
今のわたしにとって字を書くということは
その字・言葉を自分に刻みつける作業。
『ただ書き続ける』だけのお稽古が
自分の言葉を自分の意志で『刻む』ことに変わり
その道の何たるか
己の何たるか
に、強く葛藤を感じながらも
体に沁みついた "ナニカ" に助けられながら
紙に向かう毎日。
二度と筆を持つ事はないと思っていたはずなのに
なぜか ”今の私” があり、こうして書する人間として
ご挨拶の文を書いています。
激しく遠回りをした今…
私の目に映るのは大きく重く
気品あふれる『貴い道』への扉。
自身の中にあるコトバを
自分の意志で
悩み考え
感じながら
一本道に、墨跡を刻み続けてまいります。
くず上ともこ拝
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